中国一の経済都市 「上海の夜」

<杭州・蘇州・上海5日間の旅>

2007年夏、欧米列強の租界地として造られた外灘と、建設ラッシュが続く浦東で象徴される中国一の経済都市、上海。
歴史に翻弄された街は、また、オールド上海とニュー上海の夜の歓楽の街でもあった。

上海雑技団

 雑技とは中国のサーカスのことである。雑技は中国各地にあるが、その頂点に
君臨するのが上海雑技団である。人間の体力の限界に挑戦するかのような荒技の
数々は、息つく間もない醍醐味。
 いわゆる、サーカスと言えば、大きなテント小屋で、空中ブランコに、動物た
ちの演技、そして、ピエロのコミカルなしぐさが定番であるが、雑技団は、劇場
の舞台で演じるミニサーカスである。しかし、その演技は、鍛え抜かれた荒技で
すばらしい妙技を堪能させてくれる。
 昼過ぎまでの上海の街の見学を終えて、一度、ホテルに戻って休憩する。夕方
からの土産物店、上海雑技団、夕食、ナイトクルージングと上海最後の夜の、い
っぱいいっぱいのスケジュールに備えるためである。
 雑技団に案内されたのは、建国中路の「白玉蘭劇場」である。通常は、19時
30分の開演であるが、繁忙期には、同じ演技を5時過ぎからも行われる。いわ
ゆるサーカスの仮設の席ではなく、劇場のゆったりした席がありがたい。前から
2番目の右サイド。「写真を撮ってもいいですか」と、敢えて、ガイドさんに聞
くと、皆さん撮っていますよとのご迷答があった。自己責任で、なんとか、撮影
したいと一眼レフでは、いかにも、撮影しているということになるので、小さな
デジカメでフラッシュを光らせずに挑戦した。しかし、暗い舞台で、動きの速い
雑技団の演技を撮るのは容易ではない。撮影技術の未熟さもあり、なんとか見れ
るのは下の2枚のみであった。因みに、料金は、一人200元。

両手で、10枚の皿を持って回す


自転車に山のように美人が乗って狭い舞台を回る

上海での食事

 上海の料理は、淡水の魚介類を使った甘辛く濃い醤油味が特徴である。ただ、
今回の旅行コースでは、初日に、杭州の一番の老舗レストラン「楼外楼」の杭州
名物料理を腹一杯味わった。そのため、その後のレストランは、それなりの料理
を出していただいたが、印象が薄くなったのは、旅行を企画した側の責任か。
 それでも、上海最後の夜の食事は、杭州・蘇州・上海の旅の感激を思い出しな
がらの楽しいものであった。

上海雑技団

ナイトクルージング

 上海の夜のフィナーレは、ナイトクルージングである。オールド上海の代名詞
「外灘」と近未来の風景が広がるニュー上海の象徴「浦東」。その両方の夜景を
船上から楽しめる。ディナークールズもあるが、今回は1時間あまりのクルーズ
のみ。料金は250元。私には、1割のシニア割引があった。
 この日は、夕立があり、乗船時にはやんでいたが、いつ降り出してもという天
気で、ガイドさんが、降り出した場合の屋根付きの席への移動を交渉したり、ポ
イントでの我々の撮影に大忙しである。船は、黄浦江の少し上流でターンし、発
着場に無事、雨に降られずに戻ってきた。これも、彼女の奮闘のお蔭か。

ニュー上海の象徴「浦東」地区の夜景


オールド上海のライトアップした外灘の夜景


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