世界自然遺産「スプリングブルック」「ラミントン」

　世界で唯一３種（亜熱帯、冷帯、温帯）の多雨林が存在している地域が、ゴ
ールドコースト内陸部の密林「中東部オーストラリア多雨林保護地区」です。
オーストラリア東部沿岸の大断崖に沿ったところにあり、南太平洋からの湿気
を含んだ風がこの大断崖にぶちあたり、急上昇して雨を降らせるという。

　このゴールドコーストの内陸部は、２千２百万年前の火山の噴火により盛り
上がった大地が、その後数百万年の歳月をかけて、南半球最大級の巨大なカル
デラ地形を形成したものです。スプリングブルックやラミントンがその外輪山
で、大断崖を含む変化に富んだ地形を作っている。

断崖を流れ落ちる「パーリングブルックの滝」
外輪山の外側は南太平洋からの風を上昇させる。
下は亜熱帯雨林だが、上は温帯雨林と植生が違う。


のどかな田舎町カナングラで昼食
近くの酒屋でビールを仕入れて持ち込んだ。
メニューは、ミートパイ、フィッシュ＆チップス、ミックスグリルの３品から

　世界一高い場所にある亜熱帯雨林の森「ラミントン国立公園」は、遊歩道や
ピクニックエリアなどが整備されていて、地元の家族連れや学校の生徒たちの
歓声をよく聞かれる。人気の高いのは、グリーン・マウンテンズのツリー・ト
ップ・ウオークで、木々の間に架けられた吊り橋を歩くことができる。橋が揺
れると観光客の悲鳴が森林に響きわたるのが楽しい。

　ツリー・トップ・ウオークから戻ったところオライリーリゾートでは、野鳥
が観光客の与える餌に群がってくる。ここでは、土産物屋などもあり、野鳥の
餌付けがショー化して観光客を楽しませている。