祝　世界自然遺産登録決定！「知床」

  断崖から水しぶきを上げて落ちる滝を、滝の下から目の当たりにできる、そ
の規模と迫力は知床随一である。斜里市内からウトロに向かう道路沿いの断崖
にその姿を見せている。

　アイヌ語で”エゾマツの多い所”という意味のオシンコシンの滝は、流れが
二筋に分かれていたことから「双美の滝」とも呼ばれる。最近では、岩の崩落
で三筋になっているようだ。

  知床自然センターを起点とするフレペの滝遊歩道を進むと、高さ１００ｍの
断崖の途中からオホーツク海へと流れ落ちるフレペの滝展望台に辿り着く。こ
の展望台からは知床連山や切り立った断崖など、知床ならではの景色が見られ
る。この滝は、流量は少なく、涙のようにしとやかに流れるところから乙女の
滝と呼ばれている。断崖は、海鳥のコロニーが形成されており、鳥たちは、断
崖の上昇気流に乗って乱舞し、訪れる人を歓迎しているようだ。

  滝壺が湯舟になった露天風呂である。駐車場から２０分。川を登り、岩を乗
り越えてながら進む道も人気とか。水に濡れても良い固定されたサンダル履き
で道なき道を進み、天然露天風呂に入るという。

  今回は、陸上からの挑戦はあきらめて観光船の船上から滝の流れのようすを
眺めるだけになったのは残念である。

  カムイワッカ湯の滝から知床半島を先端近くにカシュニの滝がある。近くに
は、たこ岩や観音岩、メガネ岩、獅子岩などの奇岩が楽しめる。