世界自然遺産 「ブルーマウンテンズ」ツアー

<オーストラリアの旅>

シドニーから西へ100kmのユーカリの大渓谷が広がる世界自然遺産「ブルーマウンテンズ国立公園」を訪れた。
その高原は、ユーカリから蒸発したオイルが太陽光で青色に染まり、
山々が青く霞んで見えることからブルーマウンテンズと呼ばれている。
その最大の難関は、約3時間のブッシュウオーキング。
旅行パンフレットには「体力的に自信のない方にはあまりお勧めできません。」とあった。
そのブッシュウオーキングに無謀かどうか、挑戦した。その代償も大きかったのだが



ユーカリから蒸発したオイルが太陽光で青色に染まるブルーマウンテンズ
左側の奇岩がアポリジニの伝説が残るスリー・シスターズ(8月19日 エコー・ポイントから望む)

ブルーマウンテンズ国立公園とスリー・シスターズの伝説

 ブルーマウンテンズ国立公園は、生態的、生物学的に進化発展過程と、多様
な野生動物が棲息することから世界自然遺産に2000年に登録された。森は
砂岩に根を張るユーカリや、時折姿を現す鳥たちなど、オーストラリア特有の
自然にあふれている。
 スリー・シスターズの奇岩にはアポリジニの伝説が残っている。 「昔、この地に父親と3人の娘が暮らしていた。家族は魔王を恐れて、高い崖 の上で生活していたが、ある日、娘の一人がうっかり魔王の目を覚まさせてし まった。父親は娘たちを守ろうと魔法の骨で娘たちを岩に変えた。ところが混 乱のなかで魔法の骨を失くしてしまい、父親は鳥に姿を変えて今も魔法の骨を 探しているという」

ブッシュウオーキング

 ブッシュウオーキングのコースは、展望台エコー・ポイントからスリー・シ
スターズの奇岩の背後の断崖を200m、ほぼ垂直に下りる。下りると平坦な
散策路がスリー・シスターズを回り込んで続く。途中、カトウーンバ滝や炭坑
跡を見て、最後は、世界一の急勾配の最高傾斜52度のかっては石炭搬出用に
作られたトロッコ列車で、絶壁を一気に、やはり200m上る。そこは、ロー
プウエイの駅もあるシーニック・ワールドである。
 その所要時間は、途中の休憩も含めて3時間であった。

スリー・シスターズの岩は、複雑な地層で形成されている


垂直の断崖に作られた階段を200m下りた


断崖にへばりついて咲く花

ユーカリの渓谷を散策


200m下には、森と断崖の間に平坦な遊歩道があった。
  かっては、露出した石炭の地層から石炭を掘り出していたという。その当
時を炭坑跡の展示と、運搬用に使われていたトロッコ列車で偲ばれる。現在
は、露天掘りの炭坑で安い石炭が掘り出されており、オーストリアの安い電
力のエネルギーもととなっている。

シーニック・ワールドにトロッコ列車で一気に上る


200mの断崖を一気に上るスリル


可憐に咲く花(カトウーンバの町で)


野鳥たちが迎えてくれます。


昼食のバーベキューの食材や飲み物も運んだツアーの4輪駆動車

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