このマンションは、何階建て？ | |
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表から見れば、５階建てにしか見えませんが、実は | |
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裏側は、このように１０階建てなのです。 | |
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これが、いわゆる「地下室マンション」です。 | |
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かけがえのないこの多摩丘陵のみどり
川崎の南北に連なる多摩丘陵のみどりは、市民にとってかけがえのない自然資
源です。タマノカンアオイ、キンラン、ホトケドジューなど、多くの希少動植物
の宝庫です。また、アケボノゾーの臼歯の化石（麻生区）、千年橘郡衙［古代の
役所］跡（高津区）など日本の歴史を跡づける遺跡・史蹟が数多く発見されてい
ます。
この４年間で実に３３．５ヘクタールの斜面緑地が消滅
川崎市は、１９９６年に市面積の３０％の緑を確保するという「緑の３０プラ
ン」を作り、この中で、多摩丘陵を含む斜面緑地の保全を重点事業にしました。
しかし、斜面緑地は保全されるどころか、９６年以降の４年間で実に３３．５ヘ
クタールも失われています。 |
「地下室マンション」とは？ | |
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「地下室」の規制の緩和
閑静な住宅地では、３階建て以上は建ててはいけないなど、きびしい高さや容
積の規制があります。ところが、１９９４年、規制緩和で、地下室（３分の１の
壁が地面に接していれば「地下室」）は容積率に入れなくてもよいということに
なりました。
「地下室マンション」が出現
これに目をつけ、斜面を切り崩して、地面に接している部屋をたくさんつくれ
ば、いくらでも高いマンションができるようになりました。これが「地下室マン
ション」です。
「地上３階地下４階」という広告、見たことがありませんか。
これまで誰も手をつけなかった斜面に、こつ然と巨大なマンションができるよ
うになりました。これが引き金となって、今、斜面緑地に新たな開発の波がおし
よせているのです。 |
住民の反対運動
ここ高津区新作での
「地下室マンション」
の建設の対して、住民
は「みどりを守ろう」
という運動を起してき
ました。
残念ながら、マンシ
ョンは建設され入居が
進んでいます。ただ、
現在でも、空き部屋は
多く、住環境の劣悪さ
は入居を検討した人に
も感じられているよう
で、業者の思うように
は進んでいないようで
す。
マンションの下に位
置する住民は、今も、
多くの家に、看板を掲
げて、「建設反対」の
意思表示を続けていま
す。
急斜面にそびえる
「地下室マンション」
豊かな緑が
剥がされた。
(高津区新作3丁目) |
「緑を守れる制度をつくろう！」 |
ある朝、目が覚めたら、目の前の林に「１０階建てマンション」建設の看板が
今の開発許可制度では、貴重な緑地を破壊してマンションなどを建設する計画
に対し、事前にその是非を検討する仕組みがありません。周辺住民が意見を述べ
る機会もほしょうされていません。計画の詳細は業者と行政による”密室での”
審査、協議にゆだねられ、影響、被害を受ける住民には殆ど公開されないのが実
情です。現地にお知らせ看板が出て住民が知った時にはもう、土地は業者のもの
になっており、市も「法律に違反していなければ、許可せざるを得ない」と認め
てしまうのが普通です。
開発許可の手続きの中に「緑地保全審査」の項目を新設
緑地守るためには、開発許可の手続きの中に「緑地保全審査」の項目を新設し
周辺の住民も含めて検討する仕組みを創らなければ解決しません。「緑を守れる
制度」を設けてほしいという運動が行われています。
地主さんの声も大切にして
「緑を守りたいが、相続税が高くて払えない」という地主さんもたくさんいま
す。この改善も必要です。（「緑の憲法運動・21」実行委員会の訴えより） |
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